Bunkamuraのマリメッコ展へ

Bunkamuraのマリメッコ展へ

こんにちは。 インテリアデザイナーのATSUKOです。

2016.12.17-2017.2.12.渋谷のBunkamuraで開催されている、 マリメッコ展へ行ってきました。(http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/16_marimekko/index.html#top 会場内部の写真はこちらからお借りしました)
マリメッコは、1951年フィンランドのヘルシンキでアルミ・ラティア氏によって創業され、色々なデザイナーたちが集い、またPR活動を行った結果、世界的なデザインブランドに成長しました。ファブリックは洋服やインテリアとして、またデザインが陶器などのテーブルウェアとして、今でも沢山の商品が世界中で販売されています。

私が一昨年イギリスへ向かったフィンランド航空の機体にも、マリメッコのウニッコが描かれてありましたし、ヘルシンキの空港にはファブリックも飾られていました。今回の展示では、初めて見るファブリックや洋服が多数展示されており、色や柄を楽しませていただきました。

フィンランドの伝統的なモチーフや自然から生まれる、大胆でカラフルなマリメッコのデザイン。手描きのデザインがそのままプリントされているものも多く、とても緩やかな優しいラインが多いですね。但し、厚紙に手描きされたデザインは、保存が難しく傷みが激しいそうです。マリメッコの洋服のデザインは、ファブリックの柄を活かし、出来るだけカットも最小限に抑えているということです。とてもシンプルなラインですが、大胆な柄や色が活きているデザインの数々でした。AVENUEがご提案するカーテンやクッションなどのデザインでも、柄を活かしてデザインすることもありますので共通しています。

マリメッコで初の正社員デザイナーとなったヴオッコ・ヌルメスニエミ氏は、意外にも伝統などを知らなかったため、何にも染まっておらず、オリジナルの発想が沸いたそうです。『デザイナーはデザインをするのであって 流行を追うのではない』 と話していました。だからこそ、マリメッコのデザインは独特なオリジナリティに溢れているのでしょうね。

マリメッコの日本人デザイナーであった脇阪 克二氏や石本 藤雄氏のコレクションも数多く生まれ、ヒット商品になりました。石本氏が一番気に入っているコレクションは、1982年の初めてのコレクション“マイセマ(風景)”だそうです。この頃、3色使いくらいが多かったプリントでしたが、マイセマでは12色もの色を使い、年間通して使ってもらえるよう、色で四季を表現したそうです。マリメッコは、デザイナーが自由にデザインできるとても良いところだったと話していました。

現在のマリメッコの商品は、まずコンセプトを考え、そこにアイデアを加える。そしてそれを基にデザイナーがデザインを起こし、更にミーティングによりブラッシュアップし製品が誕生するのだそうです。今後も新しいデザインや商品が楽しみですね。